生命保険の見直し術

生命保険を選ぶ時、みなさんは何が一番大切だと思いますか? 必要なのは「保障内容と保障額に保険料と、ほかにも・・・」と次々にいろんな言葉が頭の中を駆けめぐるはずです。確かに保険証券に書かれているような保険用語は重要事項。これなしでは誰のための何の保険かわかりませんから。でも、それ以前にもっと大切なことはといえば、「冷静な判断力」なのです。

少し前のデータになりますが、生命保険文化センターが「平成21年度生命保険に関する全国実態調査」を行ったところ、驚くような事実がわかりました。生保加入者全体の68.1%が保険の外交員から保険商品を購入し、その際に他社の商品も含め、保険の比較をしないで決めたという人が67.7%とは!? 

保険業界も変わりつつあるといわれていながら、いまだにこれだけ多くの人が外交員にお任せ状態。戦後50年以上たっても日本の保険業界が売り方自体をそれほど変えていないとしたら、これまでの考え方がそこに深く根づいてしまっているからにほかなりません。もともと「保険はむずかしいものだから、一般の人にわからなくても仕方ない」という保険会社側の考え方がありました。それが営業に反映され、一般消費者にも「プロ任せにしたほうがいい」という思考パターンを刷り込むようなスタイルを貫いてきたのです。

「あなたの年齢で今の家庭環境を考えると、これだけの保障では心配ですね」と不安をあおる一言とセットで「この保険なら、いざという時に十分な保障が得られます」となる。そう説得されれば、「なるほど、この商品がよさそうだ」と他のものと比べることなく決めてしまう。そんなやり取りが先ほどの調査結果を物語っているわけです。

日本の保険外交員の営業手法を「GNP」というのを聞いたことがあるでしょうか? 「国民総生産」ではありません。これは「義理・人情・プレゼント」との略。この手法が売る側のポイントなのです。だからといって、買う側もそれに受けて立つかのように、「義務・難解・パフォーマンス」の「GNP」で選んでしまってはとんでもない話。保険は一生ものとはいいますが、一度加入してしまったら「それでよし」ではないのです。自分のライフステージに合わせて、その都度見直していくことが必要です。今から始めても決して遅くはありません。ぜひ、この機会に大切な保険をより有意義なものにするために見直していきましょう。
プロフィール
山崎 麻衣
短大では児童教育学科を専攻しましたが保育の道へは進まず、結婚・子育てを経てから保険の仕事に携わっています。2男1女の母です。保険代理店をしておりますといろいろな方との出会いがあり、それぞれのドラマに立ち会う場面も多く、毎日の仕事の中で使命と責任を痛感しております。